こう不思議に思った人もいるだろう。「3月に地震と津波という壊滅的な被害に見舞われたにもかかわらず、日本円のレートが上がり続けているのはなぜか?」
多くのアナリストがこの疑問に対し、「相対的に安全だから」と答えてきた。これは日本経済が短期間のうちにアメリカやヨーロッパよりも良くなることを意味している。アメリカの失業率は依然高く、ヨーロッパは債務危機により、金融業界が危機に陥っている。
しかし、このような状況が継続するかどうかについては、日本問題の専門家は懐疑的な態度を示している。ヨーロッパが現在の危機を乗り切った後に、日本の問題が突如顕在化する可能性があるという専門家も存在する。
先週パリに集まった20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁は、ユーロ圏諸国に対し、ギリシャやその他ユーロ国家の債務危機を克服すべくさらに努力するよう求めた。