上半期の中日貿易総額が昨年を上回る
日本の対中貿易が貿易総額に占める割合は20.6%に上り、対米貿易の割合11.7%を大幅に上回った。今年の中日貿易総額は3500億ドルに達し、新たなレベルに突入すると見られる。
中国税関総署の統計によると、今年上半期の中日貿易総額は1623億5000万ドルで、前年同期より19%増加した。地震の影響を受け、自動車と部品、化学工業製品、非鉄金属の輸出は不振となったが、7月に入ってから、自動車の中国への輸出は急増し、中でもトヨタは28.4%増、日産は26%増となった。業界内では、大震災の影響を受けた自動車の対中輸出はすでに正常なレベルに回復したと見られている。また、日本の中国からの輸入額も782億3000万ドルで同21.4%増加し、過去最高を更新した。高機能携帯電話などの通信設備で輸入増加が目立ったほか、食品の輸入も大幅に増加した。さらに、節電と防災の意識が高まり、扇風機や原動機の輸入も増加。ここから、中日間の経済貿易関係が大震災から受ける影響は限られていることがわかる。
日本企業による対中投資は今年上半期に大幅に増加した。中国側の統計によると、前年同期比62.9%増の35億ドルに上り、日本は対中投資の最も多い国となっている。
今年上半期の日本企業による対中投資には、以下の4つの特徴がある。