今年上半期の日本企業による対中投資には、以下の4つの特徴がある。
1. 製造業の大型投資事業が大幅に増加。投資額が20億円を超える事業が非常に多い。
2. 輸送機械(建設機械を含む)に関する事業への投資が増加。例として、東海ゴム工業の自動車用ゴム・樹脂製品、日立化成工業の自動車用樹脂成形品などの事業への投資が挙げられる。
3. 形態の異なる企業による共同出資が増加。三菱商事、伊藤ハム、中糧香港は中糧集団との共同出資で食肉加工会社を設立。
4. 東部の沿海地域への投資が多い。日本企業の多くは最初の投資先に広東地区を選び、そこで生産した後に沿海部のその他の地域や内陸部で製品を販売していた。ところが近ごろ、投資環境の視察で華東地域を訪れる企業家が増えており、同地域への投資増加が見込まれる。(作者:中国商務部研究院研究員 徐長文)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月31日