胡錦濤国家主席は2日、フランスのカンヌに到着し、3-4日に行われる主要20カ国・地域(G20)首脳会議(カンヌサミット)に出席する。胡主席は2日、フランス紙「フィガロ」の取材を受ける中で、今回のカンヌサミットや当面の世界の経済・金融情勢について次のように述べた。新華社が伝えた。
▽世界経済・目下の急務は成長の維持
(グローバル経済の再均衡の実現問題に対する見方について)これまでのG20首脳会議では、中国と一連の国の指導者はいずれも、当面の世界経済における最大のアンバランスは南北の発展の不均衡であり、不均衡を解決するその目的は共同の発展を促進することにあると指摘してきた。発展途上国が発展を加速させ、成長の恩恵を享受し、共同の繁栄を遂げることを支援しなければ、世界経済の復興には着実な基礎が欠けることになり、世界全体のニーズが一層拡大することはなく、世界経済の成長が長く持続することはない。これは中国がG20のグローバルな発展問題への関心を堅く支持する重要な原因でもある。
国際金融危機の発生以来、中国は力強い内需刺激政策を実施し、国内総生産(GDP)の年平均成長率は9%を超えた。輸入と対外投資が急速に増加している。今年第1-3四半期(1-9月)のGDP成長率は9.4%で、社会消費財小売総額は17%増加し、輸入総額は1兆2851億ドルに達して前年同期比26.7%増加した。こうした成果は世界経済の復興や成長に対する重要な貢献となった。
今後5年にわたり、中国の消費増加率は高水準を維持し、輸入の全体的な規模は8兆ドルを超えることが予想される。これは中国の経済発展の世界経済に対する貢献となる。