米Terrafugia社は、「空飛ぶ車」の開発で有名だ。同社の担当者は5日、「中国、ブラジル、インドの市場向けに、当社初の空飛ぶ車『トランジション』を発売する予定だ」と述べた。新華社が報じた。
本社をマサチューセッツ州に置く同社は、2009年に「トランジション」の初飛行を成功させた。エンジンを後部につけた、翼の折りたたみが可能な同製品は、小型飛行機のように空港間を行き来できるのみならず、普通乗用車のように公道を走行することができる。一般のガソリンスタンドで無鉛ガソリンを補給し、燃料とすることが可能だ。また車体が小さく、停車スペースは普通乗用車以下だ。
当然ながら、「トランジション」の運転手は、パイロットの免許を習得する必要がある。
価格27万9000ドル(約2150万円)の「トランジション」は、来年末に米国市場で発売される見通しだ。現在までに約100人からの注文を受けている。
同社の創始者の一人でCEOのCarl Dietrich氏は、「欧州市場に進出を予定しているが、中国、ブラジル、インドでの販売も検討している。同製品は、これらの新興市場で潜在力を持っている」と語った。
「人民網日本語版」2011年11月7日