三菱重工、蘇寧電器と合弁会社設立へ

三菱重工、蘇寧電器と合弁会社設立へ。

タグ: 三菱重工蘇寧電器合弁会社設立

発信時間: 2011-11-07 17:57:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

◆相互利益

新たな方式ではあるが、陸副秘書長や、庶ァ勒コンサルティングの羅清啓氏は、「蘇寧と三菱の相互利益に結びつく方式であり、その出現には合理性・必然性がある」と指摘している。

羅氏は、「三菱は中国での販売が小規模にとどまっている。蘇寧と合弁会社設立を決定し、販売を蘇寧に一任することにより、蘇寧が強みを握る販売ルートと顧客資源を活用し、商品流通上のコストとリスクの負担を免れることができる」と語った。

情報によると、双方は2012年のエアコン市場を見据え、初となる15万台の購買合意書を締結した。双方はまた、以下の戦略目標について合意に達した。三菱重工は今後3年間、蘇寧電器の販売ルートを通じ売上高3倍以上の成長を実現し、中国市場におけるエアコン売り上げランキングの上位入りを果たす。

陸副秘書長は、「蘇寧電器は三菱重工のエアコンを獲得すれば、既存商品との相互補完により、市場で更なる優勢を占めることができる。また中間の代理商を通さないことから、その分の利益が量販店に分配される」と述べた。同氏によると、今回の提携方式が業界の主流となることはない。パナソニック等、自社製品が比較的多い外国製造メーカーは、自社ブランドの価値を捨ててまでして、中国の家電量販店と合弁会社を設立することはないためだ。

羅氏は、「蘇寧電器と三菱重工が緊密な提携を展開する一方で、中国の家電メーカーは国美電器や蘇寧電器等の量販店に対する依存をなくし、自社の販売ルート開拓に取り組んでいる。家電大手の格力電器や美的電器は、中国全土の地方都市に1万件弱の特約店を設立し、売上高を伸ばしている。三菱重工と蘇寧電器の提携が成功したとしても、中国大手製造メーカーの市場における地位を揺るがすことは難しい」と指摘した。

「人民網日本語版」2011年11月7日

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