アップル社の高利益の背後
深センの富士康や昆山に数社あるアップル社の下請け企業に取材にいくと、ipadはジョブズの特別に金のなる製品だ。アップル社の輝きの背後には、隠された労働者の汗と暴利をむさぼる利益の連鎖が交錯している。確かにiPad、iPhoneには50%以上の利益が含まれているが、中国本土の下請企業はわずか2%の利益しか落とされない。40万人前後の1990年以降生まれの若い中国人労働者が、現地最低賃金を基準にした給与で、厳格な機密保持を課される生産ラインで働いて彼らの最も美しい青春時代を磨耗することで成り立っている。
あまりに道理の通らないことに、中国はアップル社産業チェーンの最も末端の国でありながら、現在、アップル製品の販売収入の伸びがもっとも急速な地域となっている。ジョブズは生前、中国市場に興味を示さず、中国に来たことはなかった。今年第3四半期、中国エリアからのアップルの収入への貢献は38億ドルに上る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年11月8日