経済協力開発機構(OECD)がこのほど発表した「OECD科学・技術産業スコアボード2011」の知識経済におけるイノベーションと成長の項目をみると、世界の主要国では特許の質が1990年から2000年の間に平均20%低下したが、中国、インド、韓国を代表とするアジア諸国では2000年から2010年にかけて質が目立って向上したという。また過去10年間に、中国は情報技術(IT)の「新三強」の仲間入りを果たしたという。
同スコアボードによると、研究開発や投資の面で、現在はOECD加盟34カ国のうち、26カ国の政府が財政奨励措置を取って企業の研究開発支出の増加を奨励しており、多くの国では研究開発投資が世界金融危機前の水準に戻った。だが中国、ブラジル、インド、ロシアといったOECD非加盟の主要経済体が世界の研究開発活動に占める重要性がますます高まっており、2009年には中国が1540億ドルを拠出して世界2位の研究開発投資国となった。
「人民網日本語版」2011年11月10日