デロイト・トウシュ・トーマツ(DTT)中国が発表した『2011年中国飲食業界投資研究レポート』によれば、中国の飲食業界は再びベンチャーキャピタル(VC)とプライベート・エクイティー(PE)のターゲットとなるという。その中でも高い投資価値をもつのが、火鍋(中華式鍋料理)チェーン、西洋料理チェーン、中華料理チェーン、ファミリレストランチェーンである。このレポートはデロイト食品・飲食業界フォーラムで発表された。
レポートが引用した清科研究センターのデータによると、2005年~2011年上半期までに明らかとなった飲食業界への投資件数は33件、平均投資額は2134万ドル。2006年~2011年上半期までの飲食業界の買収案件は6件、そのうち、外資による買収は5件だった。レポートは、「これらのデータから海外飲食企業の中国市場への関心や戦略がわかる。また、中華料理と西洋料理が融合するケースも見受けられる」としている。
DTT中国消費・運輸業華北地区の責任者、劉勁柏氏は「中国では飲食業が国内第3の産業となった。外食や出前は生活様式の一部になっている。2010年の飲食業界の総収入は1兆7600億元、今後も成長する見込みだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年11月11日