中国社会科学院数量経済所の李雪松副所長によると、欧米の債務危機は国際市場だけでなく、銀行、為替部門、そして世界経済に波及しており、中国経済にも輸出を通して影響が及んでいるという。
李雪松副所長は、「中国の主要な輸出市場である欧米経済が鈍化すれば、当然中国の輸出にも影響が出る。そうなれば、輸出が経済の原動力としての役割を発揮することが難しくなる」と述べた。
国家情報センター経済予測部の祝宝良主任も、「人民元がさらに上昇すれば、中国の輸出製品の価格競争力が弱まってしまう。国内の労働力コストや緊縮政策に伴う融資コストの上昇は中小貿易企業を直撃し、輸出を鈍化させる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月11日