日本内閣府が11月14日発表した今年第3四半期(7~9月期)の国内総生産(GDP)の速報値は、前期比1.5%増、年率換算で6.0%増、1年半ぶりの高水準となった。プラス成長となったのは4四半期ぶり。この結果をうけて、同日の日経平均株価は大幅に上昇、終値は1.1%の8603.70ポイントとなった。
輸出と消費が原動力に
内閣府が発表したデータによると、輸出と消費が経済成長の原動力となった。第3四半期のGDPは前期比6.2%増、年換算で27.4%増。国内消費は前期比1.4%増、年率換算で5.8%増加した。
消費に関しては、民間住宅投資が震災後の復興再建の経済効果もあり、前期比5.0%増、年率換算で21.7%増、国内消費の最大の原動力となった。企業投資は前期比1.1%増、年率で4.4%増と、市場の予測と一致した。日本経済の60%を占める民間部門の需要も前期比1.4%増、年率で5.8%増だった。
しかし、公的需要は前期よりも0.1%マイナス、年率で0.4%縮小した。そのうち、公的部門の投資は2.8%減、年率で10.8%減少した。
日本の第3四半期の経済はアメリカ(2.5%)を上回った。そのほか、生活実感により近いとされる名目GDPは、前期比1.4%増、年率換算で5.6%増だった。