2011年割当枠の余剰は1万トン以上に
包鋼稀土や金石彭源稀土など輸出割当をもつ多くの企業が「今年の割当枠はまだ余っている」と明らかにした。年初の予測とは裏腹に、年末が近づいても、今年の輸出割当をまだ使い終えていない。
「輸出の低迷で『余剰』が確実になった」。税関総署の輸出データもこれを証明している。原料市場のコンサルティング会社、百川資訊の統計によると、今年1月から9月のレアアース(金属、酸化物を含む)輸出量は1万2000トン。しかし、今年1年の輸出割当は3万200トンで、まだ半分以上も残っている。
市場が下振れし、10月の輸出はさらに鈍化するとみられる。第4四半期の輸出が第3四半期と横ばいだとしても、割当枠は1万トン以上余る。
あと2カ月で中国はこの1万トンの余剰をどう処理するのか?大きな疑問が残る。