記者:改革開放以降、中国経済の潜在的成長率の変化はどのようになっているか。
王一鳴:改革開放以降、中国経済の潜在的成長率は、鈍化の過程を経ている。過去30数年間、中国の潜在的成長率は約10%であったが、ある年度の成長率は10%を大きく上回った。例えば1993年の成長率は14%、2007年も14.2%に達した。またある年度の成長率は潜在的成長率を大きく下回った。例えば1989年は4.1%、1990年は3.8%となった。
経済成長率が潜在的成長率を大きく上回る、もしくは大きく下回る主な原因は、需要面の要素から受ける影響である。消費需要が安定的であることから、投資需要および外部需要の変化は、短期的な経済成長に大きな影響を及ぼす。今後も、年間の経済成長率が潜在的成長率を大きく上回る、もしくは大きく下回る現象が生じる可能性がある。
「人民網日本語版」2011年11月21日