「十二・五(第12次五カ年計画、2011-2015年)」期間中、石油化学工業は年平均10%以上の成長を続け、2015年には業界全体の生産高は16兆元前後に達する見込みだ」。石油・化学工業計画院の顧宗勤院長は19日に開かれた「2011年中国石油と化学工業民間企業発展大会」でこのように述べ、「工業化と都市化が進む中国には石油化学製品が成長する余地がまだ残っている。民間企業もチャンスを見つけて石油化学産業へ参入すべきだ」との見解を示した。
調べによると、過去10年間における中国石油化学工業の年平均成長率は20.6%、2010年末までの総生産高は8兆8800億元に達した。現在、中国の工業化はまだ進行途中、都市化も急成長期にあり、住宅、交通の建設がエネルギー、原材料の需要を増大させている。このため、石油化学業界にはまだ成長の余地が残されている。
顧宗勤院長は「十二・五」期間で急成長する分野として、製品油やカリ肥料などの細分業界、アルケンや一部の有機原料など供給が不足がちな製品、天然ガスなど二酸化炭素排出量の少ない原料と製品、国内で品薄の化学工業新材料、新型専用化学品などのハイエンド製品を挙げた。