半導体大手のエルピーダメモリ株式会社は、円高を理由に、国内にある工場の生産能力のうち40%を台湾に移転することを明らかにしている。同社の坂本幸雄社長は先だって、2011年9月中間連結決算は、最終損益 が567億円の赤字となったことを発表し、「超円高と急激な市況悪化のため、生産の海外移転の必要性に迫られている」と述べている。
また、東日本大震災で部品供給網が寸断されたことが、企業の海外移転を加速していると指摘する声もある。
グラフィックス用ペンタブレット市場において世界80%以上のシェアを占める株式会社ワコムは、震災後の国内電力不足による部品供給不足を受け、中国に部品生産拠点を設ける方針を固めている。