中仏合弁の長安プジョー・シトロエン汽車有限公司の定礎式が20日深センで行われた。これはここ数年の自動車合弁プロジェクトのうち投資金額が最大のプロジェクトである。
長安プジョー・シトロエン汽車有限公司は中国の長安汽車グループとフランスのプジョー・シトロエンが共同で設立、資本金は40億元で、株式は両社が折半する。同社の初期投資額は84億元。この合弁プロジェクトは中仏両国政府の支持を得ており、交渉から成立までわずか24ヶ月と自動車業界史上最速の記録を打ち立てた。
これまでの合弁企業のブランドや技術、車種などが外国企業をメインとしていたのと異なり、長安プジョー・シトロエンは中国、フランス双方のブランド車を販売するとともに、合弁会社のブランドも開発するなど、複数ブランド戦略を展開するとしている。さらに新エネルギー自動車開発センターを設立し、省エネ・環境保護の理念をさらに取り入れた技術力の高い製品の生産にも力を入れていくという。国家発展改革委員会の関係者は、「長安プジョー・シトロエンは、研究開発力をもつ自動車メーカーとして、単なる自動車組立工場から、ポスト合弁時代の模範企業となる」と述べた。