中国工業情報化部運行観測協調局の黄利斌副局長は24日の記者会見で、「今年の中国経済は安定したやや速い成長をキープできた。しかし、成長力の低下、インフレ圧力の継続、企業収入の減少などの課題に直面するため、来年の工業成長は適度な成長範囲内にまで減速する」と発表した。
データによると、今年1月から10月の一定規模以上工業企業((国有企業または年売上高500万元以上の非国有企業))の工業付加価値額は前年同期比14.1%増。第2四半期以降、工業成長は鈍化した。これについて、黄利斌副局長は、「マクロ政策の効果の表れだ。この結果は、経済構造の調整や経済成長モデルの転換、そして上昇を続けるインフレへの対応にも有利となる」と述べた。
また、内需が工業成長を牽引する原動力となった。1月から10月の一定規模以上工業企業の売上高は前年同期比29%増だった。そのうち、国内販売額は87.7%を占め、前年同時期より0.9ポイント上昇した。