先週、第三四半期の日本の通年成長率が6%になると発表された。日本のメディア報道によると、東日本大震災と津波が発生してから8カ月、日本経済に大きな揺り戻しがあり、アメリカ経済の状況を上回る復調となった。しかし喜ぶのはまだ早いようだ。日本の財務省が11月21日に発表した10月の貿易指標によれば、同月の輸出は3.7%減少。一方、輸入は17.9%の増加となった。輸入の増加は22カ月連続となる。加えて日本の債務は急速に膨れ上がっており、EU圏のそれを上回る勢いだ。
膨張を続ける日本の債務
OECDの予測では、日本の公的債務は2013年にはGDPの228%になる見通しで、来年3月には13兆ドルなるという。前財務相の藤井裕久氏は「EUにおける混乱は日本でも起こりうる。日本の公的債務は世界一ひどい状況だからだ」と述べる。
格付会社のムーディーズなどは日本の格付に関して、今年もし野田首相が債務削減政策を提出しなければ、格付ダウンを免れないと警告している。