FTAの産学官共同研究は最終段階には入っている。現在直面している問題は技術的問題だといえる。農業、製造業、サービス業における一部の敏感な問題以外に、投資分野の問題も多いように思う。温家宝総理も最近、投資協力の問題について、「いち早い進展を期待すると述べている。
中国は依然として「ASEAN10カ国+3」を主張し、中日韓の協力を重視している。中国の積極的な態度は中日韓FTA交渉に良い影響を与えるだろう。台湾と中国大陸部が両岸経済協力枠組協議(ECFA)を締結した後、韓国は中国との協力関係構築に積極的になり、中国が推し進める中日韓FTAにも積極的に働きかけを行っている。
まだ一連の課題はあるが、三方が投資など重要分野において一致をみせれば、来年開始されるFTA交渉には大きな問題がなくなるに違いない。もちろん、交渉は始まったばかりなのだが。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月28日