これは意外でもなんでもないだろう。GM社は中国各地に散らばる生産工場に同一レベルの基準を要求しているからだ。それよりも、上海GM社が生産性、品質、ワーカーの安全性いずれをとっても、米国のレベルに達していることに驚くべきなのかも知れない。従業員の給与レベルは、米国のわずか一部に過ぎないにもかかわらず、だ。
これこそが中国の最大の武器である。中国は非常に低い水準の給与で、非常に高い労働生産性を維持でき、製造コストを大幅に抑えることができるのだ。
中国は「組立工場の国」だと揶揄されることが多い。だが、部品の多くが中国で調達できるようになるにしたがい、中国の輸出品に伴う付加価値が上がっている。例えば、GM社は中国国内で350社のサプライヤを有している。