2、10年間の二国間貿易のうち、中国側が常に輸入超過であった。2010年の中国の対日貿易赤字額は556億ドルに達した。2001-2010年、中国側の累積貿易赤字額は2400億ドル以上に達した。同じ時期に、中国は対米貿易で輸出超過となっていたが、実質的には日本が対米貿易の黒字を中国側に転嫁した形だ。これを長期的に続ければ、中日貿易の健全な発展に対して不利である。
3、中日両国の貿易摩擦が絶えない。2001年、日本は中国の3種の農産物に対して「一時制限」を設け、それに続き農産物輸入リスト制度等の厳しい制限を設けた。日本によるさまざまな「安全の障壁」、「技術の障壁」が、中国製品の進出を妨げている。
4、日本の対中国投資が不安定。中国WTO加盟後の関連政策の支持を受け、日本の対中国直接投資額が急増した。特に自動車業界の対中国投資額は、2003-2005年に急増した。これはまた、2006-2007年の対中国投資の急減を招いた。2006年は30%減、2007年は22%減となった。
5、日本が中国に対して、投資を十分に開放していない。日本側は世界各国の対日投資を歓迎すると表明し、小泉元首相の頃には「外資誘致倍増計画」を打ち出していた。しかし日本市場は閉鎖的で、日本特有の「経営慣行」および中国企業に対する偏見等により、中国企業の対日投資が順調に進んでいない。(作者:中国社会科学研究院日本研究所経済研究室主任)
「人民網日本語版」2011年12月6日