(2)中国が世界の多国間貿易体制の中核メンバーに
2008年7月、商務部の陳徳銘部長は中国代表団を率いてスイスのジュネーブで開催されたWTOの多角的貿易交渉(ドーハラウンド)におけるさまざまな形式の話し合いに参加した。これは中国がWTO加盟後にWTOの中核レベルでの話し合いに初めて参加したケースであり、中国が世界の多国間貿易体制の中核メンバーになったことを示すものだ。同年11月には、中国の指導者が初めて主要20カ国・地域(G20)による首脳会合(金融サミット)や経済サミットに出席した。中国の国力が強まるのに伴い、特に世界金融危機への対応における目立ったはたらきに伴い、世界経済の舞台における中国の中核的な役割が一層顕在化してきた。
写真は2008年11月15日、米国の首都ワシントンの国立建築博物館でG20金融サミットや世界経済サミットが行われた。