(6)政府の職能がWTO理念の浸透を加速
2003年8月7日、第10期全国人民代表大会第4回会議は「中華人民共和国行政許可法」を審議可決し、同法は2004年7月1日から施行された。この法律は行政許可の範囲、権限、プロセスを設定するとともに、行政許可に対する審査や監督などについて明確な規定を打ち出したものであり、政府の職能転換の里程標といえる。2006年1月1日の午前0時には、中国政府の公式サイト・中国政府網が開通。中国がWTOルールを踏まえて採用した一連の措置は、数十年の長きにわたり実施されてきた「紅頭文件」(中央政府機関が出した行政文書)の慣例を終わらせることになった。こうしてWTOが提唱する「非差別的」、「透明性」、「公平な競争」、法律制度に基づく精神といった原則的な理念が、ますます人々の間に浸透するようになった。
写真は2005年12月31日、中国政府網の編集者たちの記念撮影。