人民元対米ドルレートは12日、取引開始後まもなく6.3613元まで下落し、ストップ安となった。11月30日から12月12日まで、人民元対米ドルレートは9営業日連続でストップ安となっている。今までこのような例はなく、人民元は下がらないという市場の期待に変化が生じた。
中国人民銀行(中央銀行)が基準値を徐々に高めに設定する一方で、市場では人民元対米ドルレートのストップ安が続いている。ある専門家は、「中央銀行による基準値の引き上げには、安定維持の意図が十分に表れている」と述べた。
12日を例にとると、中央銀行は人民元対米ドルレートの基準値を6.3297に設定したが、同市場の変動幅は基準値の上下0.5%に制限されているため、レートが6.3613に触れるとストップ安になる。しかし、9日の終値が6.3647だったことを考えると、12日の基準値は高くなったことが分かる。