中国の中央経済活動会議が12日から14日まで北京で開かれた。会議では現在の国内外の経済情勢を分析し、2012年の経済活動における5つの主要任務を決定した。
1.引き続きマクロ調整の強化と改善を行い、経済のやや速い安定した成長を推し進める。その過程では、速度、構造、物価の三点を考慮して計画的に進める。とくに成長の過程で浮き彫りとなる課題の解決、経済運営に潜むリスクの抑制をマクロ調整の重要な位置に置く。また、積極的な財政政策と穏健な通貨政策を引き続き実施する。財政政策では、構造的減税政策の整備、民生分野への投資の拡大、地方政府における債務管理の強化を引き続き行う。通貨政策に関しては、経済状況に応じて、適時的かつ適切に微調整を実施したり、さまざまな通貨政策ツールを応用し、隠れた金融リスクの防止と解決を図る。保障性住宅(低所得者向け住宅)などへの資金投入を引き続き拡大する。予算管理を強化し、「三公経費」(海外出張費、公用車経費、接待費)など一般財政支出を厳格に管理する。
2.三農(農業、農村、農民)問題の解決にむけた取り組みを堅持し、農産物供給の保障を強化する。農業の増産、農民の所得向上、農村の発展促進に努める。食糧生産に力を入れる。農産物の品質安全管理を強化し、農産品の流通コストを下げる。水利インフラ建設に努める。「農民専業合作社(農協)」の発展を奨励する。
3.経済構造の調整を加速し、経済の内生的・協調的成長を促す。内需、とりわけ消費需要の拡大に注力する。国民、とくに低所得層の収入を合理的に増加させる。適度な投資を維持し、国家が批准した水利建設、鉄道建設、重要設備などのプロジェクト資金需要を確保する。産業構造の最適化とグレードアップの推進に注力する。省エネ・排出削減を強化する。環境保護を推し進め、大気汚染、水質汚染、金属汚染、土壌汚染の防止に注力する。地域間の協調的成長を推し進める。