証券化率は変化がそれほど大きくなかった唯一の指標だ。証券化率はある国の証券市場の発展レベルを推し量る重要なデータだ。11年の証券化率は63.74%で、01年の50.16%からいくらか上昇したに過ぎず、先進国の100%に近い証券化率に比べると開きがある。中国株式市場の時価総額にはなお上昇の余地があり、時価総額の上昇は株価の上昇によって、また市場の拡大によって可能になるものだといえる。
中国株式市場では数億人に上る投資家が損失を出して涙をのむと同時に、一群の億万長者が生まれてもいる。
4年の弱気市場の中で一群の富豪が誕生
経済学者の韓志国さんは「4年にわたる大規模な弱気市場で、投資家は多額の損失を出したが、A株市場の富豪の67%はこの間に誕生したものだ。株式市場の富豪上位1千人のうち、メーンボードに投資する人は279人、中小企業ボードは496人、創業(ベンチャー)ボードは225人で、資産の平均は20億元だ。(国有企業の)非流通株改革の成果は富豪の華やかな宴に姿を変えた、制度の最大の受益者は富豪だ」と話す。