中国11月マネーサプライの伸びが鈍化 中国人民銀行(中央銀行)は14日、11月末時点での広義マネーサプライ(M2)は前年同期比12.7%増、狭義マネーサプライ(M1)は前年同期比7.8%増だったと発表した。マネーサプライの伸びはここ数年で最低の水準にまで落ち込んだ。
中国国际金融有限公司(CICC)の彭文生チーフアナリストは、「M2の伸びが5か月連続で減少しているのにはいくつかの原因がある。一つは11月に人民元建て預金残高の伸びが前年同期比で減少したこと、一つは11月の新規外国為替資金残高が1000億元足りず、過去五年の平均増加額である2750億元を遥かに下回る見込みであることだ。
しかし、年末に近づき財政預金の放出が大幅に増加するため、M2の減少には改善がみられるだろう」との見方を示した。