また、11月のM1の伸び率は7.8%で、2009年1月以降最低の水準となった。彭文生氏は、「M1は工業付加価値額の伸びと一定の関係がある。M1の伸びの鈍化は企業の資金不足を反映しており、これは購買担当者指数 (PMI)の大幅な低下とも一致する」と述べた。
中央経済工作会議で来年の政策方針が発表され、市場は政策の微調整がさらに活発になるのではないかと予測している。交通銀行金融研究センターは、「来年初めの融資需要の落ち込みを考えると、今年末か来年初めごろに預金準備率の引き上げが2~4回ほど実施される可能性は高い」と分析。
彭文生氏も、「来年1月に預金準備率が引き下げられる可能性は高い」と予測した。オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の劉利剛エコノミストも「中央銀行は来年の上半期に、預金準備率を3~4回引き下げるだろう」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年12月15日