このほど開かれた国務院の常務会議で「十二・五」計画期の就業(雇用)の主要目標として、都市部(町を含む、以下同)新規就業を4500万人、農業余剰労働力の移転就業を4000万人とし、都市部登録失業率を5%以内に抑え、すべての労働者を社会保障制度でカバーし、就業の安定性を著しく高めることが明確にされた。
2006―10年の状況をみると、都市部新規就業は1140万人、都市部登録失業率は4・3%以内、農業余剰労働力の非農業産業への移転就業は4500万人近くで、第11次5カ年計画期(2006―10年)の就業目標は達成された。
しかし、「十二・五」計画期は就業総量圧力が引き続き増大し、都市部で就業の必要な労働力が年平均で「十一・五」計画期より100万人多いという厳しい情勢にあり、会議で提起された目標を達成するには一層多くの努力が必要になる。
「マクロからみると、経済構造を調整し、第三次産業を発展させ、産業の高度化を推進し、『ホワイトカラー』のより多くの就業先を創出すべきで、そうすることで学生の十分な就業を実現できる」、中央党学校の周天勇教授はこう指摘し、さらに「しかし、中国は長期にわたり国際産業チェーンの川下に位置しているため、当面必要なのは『ブルーカラー』だ」と強調した。