中国人民銀行(中央銀行)は19日、11月の外貨買い入れ額が前月より279億元減少したと発表した。これで、中国の外貨買い入れポジションは2ヶ月連続の減少となった。
中央銀行によると、11月末時点で、中国の外貨買い入れポジションは25兆4590億3100万元、10月末より279億元減少した。10月の外貨買い入れ額は前月より249億元減少し、ここ4年で初めてマイナスとなっていた。
外貨買い入れポジションは、国内に流入した外貨建て資産を購入するため、中央銀行と金融機関が市場に投入した人民元の総額である。
第4四半期に入ってから、人民元対米ドルレートは軟化し、ここ最近は度々ストップ安となっている。米ドル指数が上昇し、ドル買いの勢いが強まる中、企業と銀行はドル買興味を強めている。
一方、外貨買い入れポジションは2ヶ月連続で減少、越境資金の流動性にはこれまでと全く異なる変化が生じている。