中国は地理的に日本と近く、ビジネスチャンスも多い。例えば、ソフトウェアのアウトソーシング業務に関して、欧米国家がインドを拠点としているのに対し、多くの日本企業は中国を選択している。隣国で文化が似ていることや、輸出が容易なこと、そして中国が巨大な市場であることがその理由である。
日本の鳩山由紀夫前首相は、「中国は日本にとって重要な国だ。これまで中国経済は東部沿岸地域を中心に発展してきたが、現在は西部の開発も進められている。これは中国の発展にとって非常に重要であり、日本も同地域の発展を非常に重視している」と述べた。
中国西部の省・市は雇用創出や税収の増加、経済成長の原動力として外国企業の誘致に積極的である。例えば、重慶市は日本企業の誘致に積極的に動き出している。これまでに、丹羽駐中国大使が三井やシャープ、日立など大手企業と重慶を訪問し、業務提携の意思を重慶市の企業に示した。重慶市もそれを快く受け止めている。中国西部は現在、日本企業にとって最良な外移転先となっている。両国経済の相互補完性があり、両国はそれぞれの優位性を発揮できれば、ウィン‐ウィンを実現できるに違いない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月20日