大手国際会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)は21日、「世界新規株式公開(IPO)市場調査レポート」を発表した。それによると、今年1-11月、大中華圏におけるIPO件数は410件、調達資金は793億ドルに達した。そのうち、IPO件数は深セン証券取引所が世界最多、資金調達額は深センが世界2位、香港証券取引所が世界3位、上海証券取引所が世界4位だった。そのほか、E&Yは市場と経済情勢の影響により、国際ボードの設立が遅れると予測した。
レポートによると、深セン証券取引所は世界で最も活気のあるIPO市場であり、2011年12月までに、約243社が同取引所に上場、そのうち、2011年は新興企業向け市場「創業板(ベンチャー・ボード)」の上場企業数が128社で史上最多を記録、中小企業ボードの115社を上回った。しかし、ベンチャー・ボードの平均資金調達額とPER(株価収益率)は前年よりもやや減少。今年の平均PERは53倍となった。