全国社会保障基金理事会の戴相竜理事長は20日、北京で行われた中国社会科学院社会保障フォーラムで、「株式市場はここ数年下落しているが、社会保障基金の利回りは8%以上を保っている」と述べ、年金基金が得られれば一部を株式投資に充て、資産の維持・増加を実現できるとの考えを示した。今後の投資先については、「全世界の年金基金のほとんどが株式に投資され、その比率は50%で、60~70%に上るところもある。また、高値売り、安値買いをしなければならない」と話した。
戴相竜氏は、株式市場はここ数年大幅に下落しているが、社会保障基金は株式投資で利益を出していることを明かした。「利回りは9%以上、インフレ率を控除しても7%である。ここ数年、株式市場は下落しているが、社会保障基金の利回りは約8.7%となっている」と話す戴相竜氏は、国務院は国有株の上場資金を社会保障資金にまわし、予算を超えた政府の歳入の多くを社会保障資金に充てるべきだと提案した。
現在、中国の社会保障基金の多くは年金に充てられている。
上層部、年金基金の株式市場への投入を支持