上層部、年金基金の株式市場への投入を支持
戴相竜氏だけでなく、近ごろ多くの役人が年金基金の株式市場への投入を議論している。しかし、中国の株式市場が不安定でリスクが高いことを懸念し、大量の年金基金を投入できるか考慮する必要があるとする市場関係者もいる。
「中国の金融部門の上層部が年金基金の株式市場への投入を支持するのは、市場の自信を高めるためだ。そのほかに、中国版401K(確定拠出年金)計画が加速化していることも示す」と、華泰聯合証券の関係者は話した。中国国際金融有限公司(中金公司)の予測によると、2012年の株式市場の資金需要は約1兆2500億元になることがほぼ確定している。しかし資金供給は約1兆300億元で、資金需要より少ない。さらに、「中国版401K」計画は中国証券監督管理委員会の新委員長のもとで実施ペースを速め、2012年の株式市場で最大の制度化された配当になる見通し。
中国証券監督管理委員会の責任者は先ごろ、年金基金の株式市場への投入について各部門と話し合いを行っていることを明らかにした。また戴相竜氏は20日、地方年金基金の株式市場への投資は可能だと表明。上層部がそろって年金基金の株式市場への投入を提唱していることから、一部では中国版401K計画が加速化していると見られている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年12月22日