年末を迎え、中国の各行政区が2012年の国内総生産(GDP)目標を発表し始めている。調べによると、2011年と同じく、西部のGDP目標設定がやや高めだったのに対し、中・東部は低めだった。
ここ数年の傾向をみると、西部のGDP目標が東部より高く設定されている。今年も例外ではなかった。貴州省は2012年のGDP目標を2011年の13%より1ポイント高い14%と設定。広西チワン族自治区は2011年より3ポイント高い13%と設定した。同自治区の2011年1-10月の実質成長率は12.3%であり、それよりやや高めとなっている。
西部の中心である重慶市は2011年と同じ13.5%に据え置いた。重慶市総合経済研究所は2011年のGDP成長率予想を16.8%と発表しており、今回重慶市が設定した数字はかなり低いといえる。