なぜ日本は中国に学べないのだろうか。2001年から2006年まで首相を務めた小泉純一郎氏はこの問題を提起したが、小泉氏の構想が実施されることはなかった。日本が導入した景気対策の中で最も支持されたのは、公共事業の予算を賄うための国債発行と、それを建設するコンクリートである。日本は非生産的な仕事に熱心になりすぎ、革新的な新しい仕事を重視していない。
新しい考え方には良いものもある。2011年3月11日に発生した地震と津波は絶好のチャンスを与えた。政府は福岡、神戸、長崎、札幌、横浜などの都市を経済対策の実験場所にすることも可能だ。破壊された東北地方はもっと良い選択肢である。東京にあるテンプル大学ジャパンキャンパス・アジア研究学科のディレクター、ジェフリー・キングストン教授は、「日本にとって東北は、中国にとっての深圳となり得る」と話した。