中国社会科学院人口研究所研究員、浙江大学兼職教授の蔡昉氏はこのほど、取材に対し、「中国の人口ボーナスは1~2年で終わる。中国は戸籍制度改革のペースを速めるべき」との見解を示した。
蔡昉教授によると、中国の出生率は非常に低い水準まで下がり、その他の発展途上国より遥かに低く、高齢化が加速していることがわかる。
しかし、中国の特徴は高齢化ではなく、「未富先老(豊かになる前に高齢化社会になる)」である。
その他の発展途上国の人口構造と比較すると、この特徴は明らかである。中国以外の発展途上国を見ると、2010年の65歳以上の人口割合は平均5.3%だが、中国は8.9%と遥かに高い。「未富先老」は、人口ボーナスの終焉を早めると見られる。