今後2年で中国の内需は欧米の総和を上回る
2008年から2009年までに、世界金融危機はグローバル市場の需要を広範囲にわたって縮小させた。それに欧州債務危機が加わることで、中国政府は輸出依存型経済を改善する決意をさらに強めた。目的達成のために内需拡大は欠かせない政策だ。
南アフリカ・スタンダード銀行のエコノミスト、ジェレミー・スティーブン氏は、過去2年間で中国が創出した国内市場規模は2兆4,000億ドルで、EU圏の2倍規模との見解を示す。今後2年で中国が創出する内需はEUとアメリカ市場の総和をしのぐ可能性すらあるという。
ドイツ・ベルンブルク銀行の研究報告書は、「今後の中国内需は無限の潜在性がある」と指摘する。同報告書では、多くの家庭が都市中間層となりつつあり、貯蓄と消費習慣が徐々に先進国と同様になると予想する。意外なことが起きない限り、中国は今後も世界経済の成長エンジンとなりそうだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月10日