中国の自動車市場はここ数年急成長を続けてきたが、昨年以降始まったマクロ政策の影響などで伸びが鈍化し始めた。中国自動車工業協会が昨日発表した最新の統計によると、2011年の自動車生産台数は前年比0.84%増の1841万8900台、販売台数は前年比2.45%増の1850万5100台だった。生産台数と販売台数の伸び率はそれぞれ2010年を31.60ポイント、29.92ポイント下回り、過去13年で最低の伸び率だった。
政策の影響が大きく作用
伸びが大幅に鈍化したことに関して、自動車工業協会の朱一平氏は、「購入補助政策の打ち切りや金融引き締め策、が主な原因」とした。昨年の自動車市場は「前高後低」の様相を呈し、月ごとに伸びが低下した。政策の変動の影響をうけ、8月と9月にやや持ち直したが、10月に再び低成長水準に戻った。商用車の生産台数は前年比マイナス9.94%の393万3600台、販売台数は前年比マイナス6.31%の403万2700台だった。金融引き締め策などの影響で、商用車生産・販売台数が大幅に減少した。