利益分配のバランスが崩される
iPadは組み立た工程は国内で行っているが、その労働力はとても安価で、全体コストの約2%にしか満たない。それにもかかわらず、アップル社がiPhoneから得られる利益はもっと高く、中国の労働力コストはiPhoneの利益のたった1.8%だ。
市場において、価格の競争力を得たいと考えたアップル社は、サプライヤーの仕入れ価格を更に下げ、サプライチェーンのコスト削減を行っている。そのため、サプライヤーには残業が強いられ、未成年の労働者を雇わざるを得ない状況が作られ、労働賃金も下げられ、そして環境汚染までの一連の問題が発生していると専門家は指摘する。また、製品の価格しか重要視していないとすれば、アップル社は定価を低く抑える。そうなるとサプライヤーも労働環境の基準を下げざるを得なくなるのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月31日