「中国のプライベートバンキングは現在、まだ収益モデルを探っている段階にある。従来の銀行の収入源が貸し出しによる金利収入であるのに対し、プライベートバンキングは仲介手数料で儲けている。しかし、中国のプライベートバンキング業務はまだ成熟しておらず、どの銀行も収益モデルを確立できていない。中国、外資を問わず、プライベートバンキングで利益を上げている銀行はまだ少ない」とドイツ銀行プライベートウェルスマネージメント(中国)の黄凡主任は述べた。
調べによると、プライベートバンキング業務が安定した収益を得られるまでには6年以上要するという。この点からみると、中国のプライベートバンキング業務はまだ基盤固めの段階にあるといえる。これまでに、工商銀行や招商銀行などがプライベートバンキングで収益を上げたと発表したが、その収益水準は他の業務に比べるとわずかであるに違いない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月1日