石油の価格が高騰し、供給状態が切迫するような事態にどのように対処するかについては依然、解決策が見えない状況だ。
中国石油大学工商管理学院の董秀成副院長は、「もし本当に戦争が勃発すれば、石油価格は現在のような小幅に値上がりするような状況から一転して急騰する」と指摘。確かに2012年になってから、中国が指標とする北海ブレント・ドバイ・チンタの三つの国際原油市場の価格変動率は上がり続けている。「石油価格の高騰は、原油の供給がストップするよりはまだましだ」と専門家は語る。現在、中国の原油の輸入率は40%が湾岸諸国で、うちイランは11%を占める。
「民間備蓄は石油備蓄の重要な指針」と専門家指摘