あるネットユーザーはこのほど、第5代100元札に「おじぎネコ」がいると書き込んだ。ネットユーザーがアップした拡大写真を見ると、100元札の毛沢東の両側に3匹のネコがいる。1匹は口を開き直立し、大きな目を見開き前足を広げている。隣の2匹は前足を上げ、膝まずくポーズを作っている。新京報が報じた。
「ネコが本当にいるのか」、「あれは一体なんだ」という疑問に対して、中国人民銀行は7日、「調査によると、いわゆるおじぎネコの図案は、湖北省江陵県雨台山で出土した戦国時代の漆器に描かれていたものである。同図案は100元札の背景の図案を構成しており、いわゆるおじぎ猫でなければ、偽札防止のデザインでもない。専門家によると、おそらくは幾何学的な模様であるが、具体的に何であるかは考古学等の専門家の論証を待つ必要がある」と説明した。
◆芸術的な加工か
骨董品コレクターの張楊氏は7日、「戦国時代の漆器、青銅器、陶器等の器には、鳥、獣、龍等の図案がよく見られ、一般的には左右対称を重んじる。100元札のいわゆるおじぎ猫は左右対称で、この基準に合致する。しかし戦国時代の器に、ネコと関連する図案があるとは聞いたことがない」と述べた。
張氏は、「100元札の戦国時代の図案は、デザイナーが戦国時代の器の元素を利用し、図案に対して芸銃的な加工等を行ったと見られる。よく見れば、これがどのような図案であるかは特定できない」と語った。