3つ目は、外部の動きは中国経済の安定した比較的速い発展という長期的トレンドに影響しておらず、国際資本、特に長期資本が引き続き中国に大量流入する可能性があること。4つ目は、先進国の構造的問題をすぐに解決することは難しく、世界経済は不安定な状態が続き、中国は頻繁な国際資本移動というリスクに直面し、鞘取り資本の段階的な流出が起きる可能性も否定できないこと。
外貨管理局によると、昨年の経常黒字の対GDP比は約3%と予想され、国際的に合理的水準だった。昨年末に中国の外貨準備高の増加は鈍化したが、通年で見ると高い伸びを維持している。また、貿易黒字となった基本的な要因は変わらず、外部環境も引き続き不安定になると見られるため、国際収支の均衡化に向けた取り組みを緩和すべきではない。
中国は構造調整を通して内需、特に消費を拡大し、投資・輸出依存型の経済成長を消費・投資・輸出けん引型に転換する。また、貿易の均衡化を図り、経済グローバル化戦略を加速させ、国際収支のバランスを取る多くの措置を講じる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月10日