ソーシャルユーティリティサイト「フェイスブック(facebook)」がこのほど、米国の証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の申請を正式に提出した。50億ドルの資金調達を計画しており、上場すれば時価総額は750億ドルから1千億ドルに達するものとみられる。フェイスブック上場は科学技術企業のIPO取引としては過去最大規模のものになり、インターネット検索エンジンの巨人グーグルが2004年に上場した際の資金調達額19億ドルを上回る見込みだ。グーグルの当時の時価総額は230億ドルだった。「科技日報」が米国紙「ニューヨーク・タイムズ」の1日付報道として伝えた。
フェイスブックの成功は、われわれにイノベーションの本当の意味を如実に示してくれた。伝統的な閉じられたイノベーション方式に比べ、フェイスブックは初めから長期的な発展戦略という視点をもち、目先の小さな利益にかかずらうことがなかった。常に、急速に変化する社会のニーズに対応することをすべての研究開発・運営の基本的な方向性とし、利用者が開かれたプラットフォームを通じていつでもニーズを提起したり、ニーズの問題の解決に参与したりできるようにして、イノベーションの共同体を形成し、市場や利用者の需要に合致した製品サービスを持続的に打ち出すことに成功した。フェイスブックの素晴らしいところは、市場の論理や資本の論理に振り回されず、社会的需要の背後にある巨大なビジネスチャンスをがっちりとつかまえ、その中からかつてないほどのイノベーションパワーを獲得したことにある。
中国のインターネット市場はこの十数年で急速な発展を遂げた。国家統計局が発表したデータによると、中国のネット利用者数は2008年2月に米国を抜いて世界一となった。中国インターネット情報センター(CNNIC)が発表した「第29回中国インターネット発展状況調査統計報告」によると、中国のネット利用者の規模は2011年末時点で5億1300万人に達した。ここから中国のネット市場の発展への潜在力は世界のどの国をもはるかに上回ることがわかる。