問:日本企業が直面している危機を打開する方法はあるのか。
答:任務の明確化・事業計画の明確化・下級への権限移譲・適材適所の4点が重要である。中国市場の発展は日進月歩であるが、日本企業はどこも具体的な事業戦略を示していない。中国に進出する理由、具体的な展開方法、進出する時期や期間などの具体的な戦略が不明瞭である。明確な方針もないままに中国に人材を派遣する日本企業が多く、海外に派遣された社員は会社の意図を十分に理解することもできないまま、会社ともコミュニケーション不足となり、結局は計画倒れとなってしまうのだ。また、海外に派遣する人材は優秀であれば良いわけではなく、中国のような環境の中で粉骨砕身して、挫折に負けず前進し続ける者でなければならない。
しかし、言うのは簡単だが、実際に達成するのは極めて難しい。日本企業には独特の慣習がある。安定を望む保守的な考え方や、「何とかなる精神」を持っている。このような特徴が、日々絶えず変化していく中国の経済とは相性が悪いのだ。中国での成功を望むなら、日本企業は変革を行ない、「古い皮」を脱ぎ捨てる必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月14日