◆各国の移民統計データ
米国移民局のデータによると、2011年に計2969人の中国人が投資移民のEB-5ビザを申請し、うち934人がビザを取得した。投資移民は1人当たり最低50万ドル(約3850万円)を投資する必要があるため、中国人富豪から米国に流れた資金は最低でも360億円以上に達する計算だ。
◆各国の政策を比較、中国人の富を狙った移民優遇措置
留学コンサルティング会社「金吉利」の留学移民専門家の王丹氏は、「中国人富豪は移民先を選択する際、投資額、申請期間、申請手続きの難易度等を検討材料とする」と述べた。本紙記者が各国の移民管理部門から得た情報によると、各国は中国人富豪の「ホットマネー」を得るために、積極的な投資移民政策を打ち出している。
・米国
米国は投資額の低いEB-5投資移民政策を実施している。同政策によると、申請者は合法的な資産を50万ドル(約3850万円)以上保有し、移民局が許可するプロジェクトに50万ドルを投資する必要がある。資本金は5年後に返還される。