今年は金と不動産が最人気投資先に
2011年は「史上最も厳しい政策」の下、数年間好調を続けていた中国の不動産が冬を迎えた。しかし、今年はアメリカなど中国以外の不動産が投資家の注目を集めている。
1月12日、インスティチュート・フォー・プライベート・インベスターズ(IPI)の調査報告によれば、2012年の投資について、45%の人が不動産かその関連資産に投資すると答えた。
ある外資系銀行の中国担当は、「2012年も資本市場は厳しい状態が続き、投資リスクは大きい。一方、海外の不動産市場は金融危機から現在までに、大幅な回復を見せてきている。中国の不動産市場が低迷する中で、投資家は海外の不動産への投資を考え始めている」と指摘した。
また、不動産以外にも、リスク回避資産として金が投資家の注目を集めた。中国の調査会社、胡潤研究院のレポートによれば、金に投資すると答えた投資家は11.5%で昨年より0.1%増加した。
春節(旧正月)連休の1週間は、連邦準備理事会(FRB)による低金利維持の発表や、ユーロ圏5カ国の国債格下げなどのニュースが相次ぎ、世界の金価格が4%以上も高騰した。多くの投資家が金を信用しているということだろう。
バンクオブアメリカ・メリルリンチやシティバンクなど多くの金融機関が、2012年の金市場に対し楽観的な見方を示している。予測では、国際金赤くは1オンス1800ドルに回復し、2000ドルの大台を突破する可能性もある。