米国財務省がこのほど発表した国際資本動向統計(TIC)によると、中国は昨年12月に米国債を319億ドル売却し、米国債保有額は1兆1007億ドルになった。2010年12月の保有額は1兆1601億ドルで、11年12月は前年同月を594億ドル(5.1%)下回ったことになる。「北京青年報」が伝えた。
TICによると、米国債の米国を除く保有国上位5カ国をみると、日本以外はすべて慎重な態度を取っている。中国は引き続き世界最大の保有国だが、昨年12月まで3カ月連続で売却を行った。2位の日本は同月に35億ドルを買い増し、保有額は1兆420億ドルになり、6カ月連続の買い増しとなった。3位の英国は昨年11月に111億ドルを売却して保有額は4148億ドルとなった。4位の産油国は昨年11月に15億ドルを買い増し、保有額は2335億ドルとなった。新興5カ国「BRICS」の一つブラジルは5位で、昨年11月には5億ドルを買い増して、保有額は2069億ドルになった。