鐘山副部長が示した基準によると、これらの新興国市場は「資源が豊富で、人口規模がやや大きく、二国間貿易が盛んではなく、戦略的に重要な新興国」である。30カ国の具体的な国名はまだ公開されていないが、主にアジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、インド、南アフリカ、アラブ諸国に分散していると思われる。また、上記の条件に照らし合わせると「ブラジル、インド、南アフリカ、ロシア、マレーシア、インドネシア、ベトナム、アルゼンチン、メキシコ、サウジアラビア」などが有力候補ではないかと専門家は指摘する。
新興国に対する輸出を拡大すれば、対外貿易のモデルチェンジ・アップグレードに伴う融資が減少し、国内の輸出企業が高付加価値の産業チェーンをアップグレードする力が弱まるとの懸念の声が外部から出ている
商務部国際貿易経済合作研究院の梅新育氏は、「これらの懸念は確かにある程度は妥当であるが、先進国が対外貿易の主導権を握ることは変わらず、新興国市場の消費需要も高まっているため、心配しすぎる事はない」と述べている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月22日